ドルフィン日記

SCR マレス(mares) ホライゾン(HORIZON)講習を受講

2022年2月21日(月)〜24日(木)

皆さんがいつもやっているスキューバダイビングの呼吸システムを「オープンサーキット」と言います。吐いた息がセカンドステージにある排気弁から直接海中へ放出されるタイプのことです。ダイビングとして一般的で「レジャーダイビング」として世界中で行われていますが、水中にいる時間や窒素の制約、排気泡の音などで海中生物に近づけないなどのデメリットがあります。
それに対して「スローズドサーキット」と言う呼吸システムがあります。吐いた息は海中に放出せず、全て回収して二酸化炭素を取り、純酸素を混ぜて呼吸できる気体を作るタイプです。排気泡が全く出ません。水中にいる時間は格段に伸びますが、システムが複雑で純酸素の入手や扱いが難しかったり、器材自体の価格が高く「テクニカルダイビング」の領域です。
両方ともメリットとデメリットがありますが、その良いとこ取りをしたのが「セミクローズドサーキット」のマレス社のホライゾンです。吐いた息を全部回収し、二酸化炭素を取るまではクローズドサーキットと同じですが、そこに今や世界中に流通しているナイトロックスを混ぜて再度吸えるようにします。シリンダーはナイトロックスだけを用意すればOKで簡単!システム上排気泡が少し出ますが、オープンサーキットのような大きなボコボコ音はありません。もちろん気体の消費は少なく、ナイトロックスを使う分減圧症への安全マージンも稼げます。レジャーダイビングで簡単に扱えるシステムになっています。

前置きが長くなりましたが、このマレスホライゾン、前々から興味があったので沖縄でダイバーコースを受講してきました。

オープンサーキットとの違いに少々戸惑いながら初ダイブ!
最初から楽々潜れました。

驚いたこと
①魚が逃げない!
→近づけます。群れなんかは逃げません!フォト派ダイバーは超メリットです。
②暖かく湿気のある空気を吸える
→若干ですが暖かく結構湿気がある空気を吸えるので口が乾燥しません。減圧症予防にもなるし、花粉症持ちの大川としてはこの時期喉も荒れ気味なので助かります。
③エアが減らない
→一例をお話ししますと10リッターシリンダーで最大水深ー30m、潜水時間55分のダイビングでtbarでした。使った圧力は50barくらい、オープンサーキットなら150bar以上使っているところです。エア使わないって心に余裕が生まれます。

3月からは伊豆、神奈川でお客様をお連れするダイビングで実際にホライゾンを使っていきます。
ダイビングの時にでも実際に見てみてくださいね。






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