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体験ダイビングはどのくらいの時間,深さ何mまで潜れる?
スキューバダイビングをやってみたい!と思う方は非常に多いです。やってみるには2つの方法があり、1つはダイビングライセンス取得コースを受講する方法、もう1つは体験ダイビングに参加する方法です。ダイビングライセンス取得コースは全くダイビングをしたことがない方でも参加できるようにプログラムされていますから心配はないのですが、1度もやったこともないのにいきなりライセンスは…そんな方が体験ダイビングに申し込まれます。
では、体験ダイビングでは実際にどのくらいの時間潜り、何mまで潜るのでしょうか?
今回はそんな疑問にお答えしていきます。
ダイビングライセンスを取得した方が遊びでダイビングすることを「ファンダイビング」と言います。ファンダイビングですと1回40分くらいのダイビングとなりますから、その半分〜3/4の時間となります。
ダイビングインストラクターである私は体験ダイビングを担当することも多いのですが、お客様が楽しい時間を過ごしていただけたかどうかを確認するためにダイビング終了直後にこんなことを聞きます。
「今、何分くらい潜ってたと思いますか?」
「10分か15分くらいですかね〜」
約9割の方がこんな答えをしてくれます。実際の時間より短く感じたと言うことは、水中が楽しかったと言うことになりますね。実はファンダイビングでも毎回同じ感覚になります。水中にいると時間が過ぎるのが速く感じてしまうんですね。
「では、もっと体験ダイビング時間を長くすれば良いのでは?」と思う方もいらっしゃると思います。
この答えはこの後ご説明していきます。
−5mと言ってもピンとこないかもしれませんね。一般的な住宅なら床から天井までが2.4mくらいですから、1階の床から2階の天井までと思ってください。なかなかの深さです。
ちなみにファンダイビングではダイバーのレベルにもよりますが、通常−30m以内、最大で−40mまで潜りますから、体験ダイビングとは比較になりません。
しかし、浅くても侮ってはいけません。
海中で浅場は日光がたくさん入りるエリアですので、光合成をする海藻が成長する場所です。海藻は魚達の餌となり、隠れ家となりますから、魚がたくさんいる場所となります。またサンゴの表面には褐虫藻と言う藻が住み、光合成することでサンゴが生きていくことができます。実は浅場はサンゴの多い場所なんですよ。
そんな素晴らしいエリアで体験ダイビングをしているわけです。
ダイビングすると人間の体内に窒素が溶け込みます。深く潜れば短時間で溶け込みますし、浅い場所でも長く潜ればたくさん溶け込んできます。窒素がたくさん溶け込みすぎると俗に言う潜水病、正確に言えば「減圧症」が発症します。ここで減圧症を詳しく説明することは省きますが、減圧症にならないためには
①深く潜りすぎない
②長く潜りすぎない
③−5mの場所に3分止まり窒素をある程度抜く
④浮上スピードを毎分9m以下にする←結構ゆっくりです!
などが挙げられます。
20分〜30分、−5mとすれば、①と②は問題なくクリアできます。
③は安全停止と言うもので、ダイバーは水面に浮上する前に必ず行いますが、体験ダイビングで−5mよりも浅い場所にいればずっと安全停止し、窒素を抜いているような状態になります。
また④ですが、万が一水中でトラブルが発生した場合、水面まで浮上することになります。水深が深くなれば深くなるほど水面までにかかる時間が多くなってしまいます。
安全最優先を考えれば、20分〜30分、−5mの理由がよくわかると思います。
せっかく参加していただた体験ダイビング、楽しい思い出になってほしいですね。
・万が一のトラブルで浮上するときも時間をかけないように
・寒くならないように
・体験ダイビングを楽しい思い出にしてもらうため
◆ドルフィンアイズダイビングスクール 代表
◆SSIダイビングインストラクタートレーナー
◆SSIリアクトライトインストラクタートレーナー
◆SSIエクステンデッドレンジインストラクター
◆SSIフリーダイビングインストラクター
◆ダイビング歴:23年
◆出身地:静岡県伊豆市
では、体験ダイビングでは実際にどのくらいの時間潜り、何mまで潜るのでしょうか?
今回はそんな疑問にお答えしていきます。
目次
ダイビング時間
開催するダイビングショップによっても違いはありますが、体験ダイビングではだいたい20分〜30分くらい潜ります。ダイビングライセンスを取得した方が遊びでダイビングすることを「ファンダイビング」と言います。ファンダイビングですと1回40分くらいのダイビングとなりますから、その半分〜3/4の時間となります。
ダイビングインストラクターである私は体験ダイビングを担当することも多いのですが、お客様が楽しい時間を過ごしていただけたかどうかを確認するためにダイビング終了直後にこんなことを聞きます。
「今、何分くらい潜ってたと思いますか?」
「10分か15分くらいですかね〜」
約9割の方がこんな答えをしてくれます。実際の時間より短く感じたと言うことは、水中が楽しかったと言うことになりますね。実はファンダイビングでも毎回同じ感覚になります。水中にいると時間が過ぎるのが速く感じてしまうんですね。
「では、もっと体験ダイビング時間を長くすれば良いのでは?」と思う方もいらっしゃると思います。
この答えはこの後ご説明していきます。
最大水深
こちらも開催するダイビングショップによっても違いはありますが、私のお店で開催する体験ダイビングでは−5mまでとなります。−5mと言ってもピンとこないかもしれませんね。一般的な住宅なら床から天井までが2.4mくらいですから、1階の床から2階の天井までと思ってください。なかなかの深さです。
ちなみにファンダイビングではダイバーのレベルにもよりますが、通常−30m以内、最大で−40mまで潜りますから、体験ダイビングとは比較になりません。
しかし、浅くても侮ってはいけません。
海中で浅場は日光がたくさん入りるエリアですので、光合成をする海藻が成長する場所です。海藻は魚達の餌となり、隠れ家となりますから、魚がたくさんいる場所となります。またサンゴの表面には褐虫藻と言う藻が住み、光合成することでサンゴが生きていくことができます。実は浅場はサンゴの多い場所なんですよ。
そんな素晴らしいエリアで体験ダイビングをしているわけです。
その理由とは?
1.潜水病にならないように
ではなぜ体験ダイビングはダイビング時間20分〜30分、最大水深−5mまでなのでしょうか?ダイビングすると人間の体内に窒素が溶け込みます。深く潜れば短時間で溶け込みますし、浅い場所でも長く潜ればたくさん溶け込んできます。窒素がたくさん溶け込みすぎると俗に言う潜水病、正確に言えば「減圧症」が発症します。ここで減圧症を詳しく説明することは省きますが、減圧症にならないためには
①深く潜りすぎない
②長く潜りすぎない
③−5mの場所に3分止まり窒素をある程度抜く
④浮上スピードを毎分9m以下にする←結構ゆっくりです!
などが挙げられます。
20分〜30分、−5mとすれば、①と②は問題なくクリアできます。
③は安全停止と言うもので、ダイバーは水面に浮上する前に必ず行いますが、体験ダイビングで−5mよりも浅い場所にいればずっと安全停止し、窒素を抜いているような状態になります。
また④ですが、万が一水中でトラブルが発生した場合、水面まで浮上することになります。水深が深くなれば深くなるほど水面までにかかる時間が多くなってしまいます。
安全最優先を考えれば、20分〜30分、−5mの理由がよくわかると思います。
2.寒さ対策
体験ダイビングではレンタル器材を使いますので、長め潜ってしまうと寒くなってしまい、楽しかった水中が寒さで一変してしまう可能性が大です。せっかく参加していただた体験ダイビング、楽しい思い出になってほしいですね。
まとめ
1.ダイビング時間
20〜30分2.最大水深
−5m2.理由
・減圧症(潜水病)にならないように・万が一のトラブルで浮上するときも時間をかけないように
・寒くならないように
・体験ダイビングを楽しい思い出にしてもらうため
この記事を書いた人
大川 厚◆ドルフィンアイズダイビングスクール 代表
◆SSIダイビングインストラクタートレーナー
◆SSIリアクトライトインストラクタートレーナー
◆SSIエクステンデッドレンジインストラクター
◆SSIフリーダイビングインストラクター
◆ダイビング歴:23年
◆出身地:静岡県伊豆市