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最近のエントリー
日記 ダイビングスキル
「体験ダイビングが怖かった」その理由とお店選びの注意点,伊豆
ドルフィンアイズダイビングスクール、校長の大川です。
今回もお客様の実体験からご紹介します。
久しぶりに沖縄旅行、海辺のホテル、白い砂に、青い海、ヤシの木が作ってくれた心地よい木陰で、日頃のストレスを忘れてのんびりとした時間を過ごす。キレイな海だな、そうだ明日はダイビングをしてみよう、体験ダイビングをやってるお店が近くにあったな。
しかし、悲劇が襲います。
実際に体験ダイビングをしようとしたら「何だコレ、怖い」「もうダイビングなんてやりたくない、自分には合わない」せっかく楽しんでいた旅行ですが、少し残念な気分になってしまいました。
先日のブログで「沖縄で体験ダイビングをして耳抜きができずダイビングが怖くなった」と言う話を例にとって、耳抜きについての体質改善、裏技的な方法についてお話ししました。興味のある方は下のリンクから飛んで下さい。
今回のブログではこれから体験ダイビングをやってみようと思っている方と、今までに体験ダイビングで怖い思いをした方、更には友人などに体験ダイビングを勧めようと考えているCカード取得者に向けて
・そもそも体験ダイビングって何?
・なぜ怖くなる人がいるのか?
・どんな店で体験ダイビングをすれば良いのか?
をお話ししていきます。
①そもそも体験ダイビングって何?
実は体験ダイビングの定義ってないんです。
いろんなサイトに書かれているのは「ライセンスがない方でもOK!」みたいな文言、確かにライセンス(正確にはCカードですが、このブログではノンダイバーに向けても書いているのであえてライセンスと書きます)を所持していなくても参加できますが、Cカードを取得しているのにも関わらず、ブランクが空いていて自分のスキルに自信がないので体験ダイビングに参加すると言う人もいます。一部ダイビング指導団体が体験ダイビングのようなものを基準化して開催していますが、これはライセンス取得コースの一部と考え、修了すると実績となりライセンス取得コースを短くできますよと言うものですから、一般の方々が考える体験ダイビングとは少し違う気がします。結局のところ体験ダイビングとして決められたマニュアルはないので定義もない、と言うことになります。
では体験ダイビングっていったい何?
大川はインストラクターの立場から言えば「水中で呼吸ができる体験ができるコース」と考えています。
陸上の生き物である人間が、水中で呼吸しながら何分間も生きて、更にはいろんな魚を見て楽しむことができる。これってもの凄いことだと思いませんか?実際にドルフィンアイズダイビングスクールではお客様にこれだけでも十分楽しんでもらえてます。もちろんダイビングですから水中に入ります。頑張って5mまでです。何か不測の事態が起こってしまっても対処できる限界水深だと考えているからです。
次にダイビング事業者の立場から言えば体験ダイビングは「利益率の高いコース」と言えます。少しの時間でコースが終了し、コストもそれほどかからず、多くのお客様を参加させることができます。1日に何人のお客様に参加してもらえるか?これがキモです。このことについては次で詳しく触れたいと思います。
②なぜ怖くなる人がいるのか?
ライセンス取得コースでは事前学習→学科講習→プール講習を経てやっと海洋実習があるのに対し、体験ダイビングは事前学習〜プール講習の3ステップをすっ飛ばしていきなり海です。簡単な説明はありますがどんどん海中へ沈んでいきます。これは自動車免許で言えば助手席に座った教官から簡単な説明だけ受けていきなり路上で走るようなもの。
ここに体験ダイビングの落とし穴があります。
体験と名がつくので簡単気軽にと思われがちですが、お客様にはライセンスコース以上のストレスを与えると思います。
更に①でお話ししたように体験ダイビングは1日に何人のお客様に参加してもらえるか?でお店の利益は大きく変わります。時間との勝負ですから自然と陸上での説明時間は少なくなります。少ない上にどんどん潜ってもらいたいですから、お客様に水面で水慣れしていただく時間も少なくなります。お客様にしてみれば全てが初めての連続、心臓もドキドキ、多かれ少なかれストレスを感じます。そんな状態で潜降すれば説明不足な耳抜きでやり方もままならずに痛い思いを、頑張っても頑張っても上手くいかず、時間は刻々とすぎてタイムオーバー「仕方がない、浮上」これで「ダイビング嫌いな人」「水中が怖い人」の出来上がりです。
また、多分にお店側の問題が大きいですが、中には全く何も考えていないお客様もいらっしゃるのが現状です。このようなお客様はインストラクターの話を聞いてませんし、理解しようともしません。気軽に参加してもらうのは良いと思いますが、人間が普通では生きては行けない場所に行くんだと言う気持ちは持って真剣に参加して欲しいと思います。
③どんな店で体験ダイビングをすれば良いのか?
先日当スクールの説明会にいらっしゃったお客様との会話です。
「ダイビングを始めようと思ったキッカケは?」
「先月◯◯で体験ダイビングして、メッチャキレイで20mまで連れてってもらいました。とっても楽しかったんでライセンス取ろうかと思って…」
絶句、、、その後ハッキリ言わせていただきました。
「何にもトラブルなくて幸運でしたね。一歩間違えばこの世にいませんよ。」
水深20mで水中メガネの中に水が入ったらどう対処しますか?水は笑っただけで入ります。簡単に入るんです。ライセンスを持っている人なら対処方法わかりますね?でも対処方法について説明はしたとは思いますが、十分な練習はしていないはずです。その水が鼻に入ったら…大川は考えただけでも身の毛もよだつ状況です。
このお店も担当したインストラクターも論外です。
どのお店にしようかな?その時に確認したいのは時間です。
まずはどのくらいのタイムスケジュールで開催しているかを聞いて下さい。集合から解散までが1〜2時間程度の場合は要注意です。実際に説明が始まって潜り終えるまで2時間以上かけて開催しているのであれば安心です。ここで注意したいのはボートでの体験ダイビングです。ボートを使った場合、ダイビングポイントに行くまでに時間がかかりますので、この時間を「2時間以上」の計算に入れてはいけません。
次にダイビング前にシュノーケリングを入れているお店を選びましょう。シュノーケリングは水慣れするのに非常に良い方法です。これに時間をかけると初めてのダイビングもすんなりできることが多いのでダイビング終了後「楽しかった!」「凄いたくさんの魚がいた!」な〜んて楽しく終わることができますよ。
今回は体験ダイビングの裏側をぶっちゃけつつ、なぜ怖くなってしまう人がいるのか?そうならないためにどんなお店を選んだら良いのかをお話ししました。
もちろんドルフィンアイズダイビングスクールの体験ダイビングは
シュノーケリング説明→シュノーケリング→ダイビング説明→ダイビングの順に休憩も挟んでゆっくり行なっています。この方法です中が怖くてダイビングできなかったと言う方はほぼゼロです。
これを参考にして、良いお店が開催している体験ダイビングに参加して水中を好きになって欲しいと思います。
また、もしお知り合いで既に「怖くて潜れなかった」方がいたらご紹介ください。
そんな方でも潜っていただける自信がありますよ。
https://youtu.be/_hwDm_L05bk
ダイビング初心者からの質問,耳抜きできず痛いどうすれば?,横浜市より
ドルフィンアイズダイビングスクール校長の大川です。
入校説明に来店されたお客様との会話です。
「ダイビングを始めようと思ったきっかけは何ですか?」
「友達と一緒に沖縄で体験ダイビングをしたんです。超楽しくてもっと潜りたいんです。」
「これから更に素晴らしい経験ができますよ。ところでお友達はダイビング始めないんですか?」
「体験で耳抜きが全然できなくて全く楽しくなかったみたいなんです。」
非常に寂しい話です……が意外とよくある話です。
こんな話の後に私が必ず言うのは
「耳抜きできないんじゃなくて、やり方がわかってないだけなんですけどね~絶対できるのになぁ~残念ですよね~」
今回のブログは耳抜きがテーマになっていますが、耳抜きができづらい皆さんに予めお伝えておきます。
「耳が抜けないのはトラブルの内に入りません」
インストラクターからするとそんなことは日常茶飯事、これをトラブルと思っていたら精神病みます。
たまに抜けづらかったお客様がダイビング後「抜けづらくてすいませんでした。」と謝って来ますが、正直ただのインストラクターはな〜んも思っていないでしょう。「大変そうでしたね〜次回は抜けるといいですね〜」くらいしか言わないかもしれません。しかしこれではインストラクターとしては失格です。
インストラクターとして大川ならこう言います。
「簡単に耳抜きできたらもっとダイビングが楽になって素晴らしいよね!どうやったら抜けるようになるか知りたい?」
今からそんなお話をしていきます。
ダイビング歴20年、まだまだヒヨッコの私の経験ではありますが
「耳抜きができない人はほぼいない」
「耳抜きのやり方が分からない人はいっぱいいる」
と思っています。
そして、耳抜きが苦手な方には
「耳抜きしやすい体質に変えることができる」
と教えています。大川はこの事を「進化」と呼んでいます。
具体例を挙げてみましょう。
ケース1) 大川のカミさん
何を隠そうワタクシとカミさんは一緒にダイビングを始めましたが、初めてのプール講習でカミさんはなかなか耳が抜けませんでした。たった5m潜るのに要した時間は20分!その時は耳がスパスパ抜けていた大川は「何で抜けないんだろ?」と疑問に思った事を記憶しています。その後の海洋実習も潜降に時間をかけ、やっとやっと抜いて潜っていたのであまり水中を楽しむ時間は多くなく、キタマクラ(フグ)が目の前を通り過ぎて行ったことぐらいしか覚えていません。
そんなカミさんですが、ダイビング回数にして15本くらいを境にそれまでと比べて耳が簡単に抜けるようになり、今や数100本の経験を得て大好きなフグと戯れています。
どうして抜けるようになったのか?聞くと
「何だかよくわかんないんだよね〜いきなりポンってきた」
「……(参考にならねぇ)」
神でも降臨したのか?
悟りを開いたのか?
理由はわかりませんがまぁ彼女なりの抜きやすい方法を見つけたんだと思います。
耳抜きができづらいから潜らないではなく、耳抜きができづらいから潜って練習した結果、進化したわけですね。
ダイビングを始めて間もない頃はとにかくコンスタントに潜ること、コレ重要。
自然と抜けやすい体質になっていきますよ。
ケース2) 違うお店から来たダイバー
ドルフィンアイズダイビングスクールを立ち上げて間もない頃、一人の女性ダイバーがご来店されました。聞くとCカードを持っていてMy器材もしっかりと所有、他団体のアドバンスレベルで、最近引っ越して来たので近くのダイビング屋を探していたとのこと。
「ではスキルチェックも兼ねてダイビングに行きましょう!」
「はい。お願いします。」
そしてダイビング当日、潜降を開始すると耳が抜けない。だいぶ時間をかけ超がつくほどゆっくり潜降、それでも厳しいので地形を利用しながら更にゆっくり少しずつ…最終的には耳は抜けダイビングは終了しました。
「言い忘れてました。私、耳抜き下手なんです。」
「ならこの方法で絶対に抜けやすい体質になります。大川を信じて毎日コレやって見て下さい。」
何だよ〜と思われるかもしれませんが、何をやってもらったかはここでは言いません。
器具も使わず、時間も取らず、超簡単なことです。
注意点は「簡単すぎてやる事を忘れるので、忘れず必ずやること」
この女性ダイバーさん、次回のダイビングでは少し早く抜けるようになり、その後も毎日続けてくれて進化中、今では経験300本のダイブマスターさんです。
ケース3) 大川の元同僚
雇われでインストラクターをしていた頃、一緒のお店で働いていた女性スタッフがいたのですが、その子の耳ががなかなかの曲者!インストラクターではなかったのでお客様に迷惑をかけることはなかったのですが、それでもスタッフが耳抜きに苦労しているとお客様にもよろしくありません。
「これ使え!」
「えっ!ハッカ油!?」
北海道北見の特産品、液体のハッカ、1本1,000円也
これを耳たぶの裏側、指で押すと凹むところへちょいとつける。指についたハッカは鼻の下へ。つけてすぐに強烈な香りで周囲3mは即ハッカ地獄(いい香りですねどね)、しばらくするとつけた部分がヒリヒリして「おーっ」と悶え始めます。(これまた慣れると悶えなくなりますがね)
誰でもOKな訳ではありませんが効果はすごくて、超抜けやすくなりお手軽に進化します。ダイビングに行く朝からつけると効果大、周りの迷惑は考えず、その日の自分のダイビングに集中する裏技です。
ケース4) 精神進化論
ホントかよって言われるかもしれませんが「自分の体に言い聞かせる」ってことも効きますよ。
これも本当にお客様に教えてる事です。
自分の耳のご主人様は自分なんです。
自分の耳に言い聞かせて下さい。
「ご主人様が耳抜きをしたいと頑張ってるのにお前はご主人様に歯向かうのか!」
心と体は繋がっていますよ。
https://youtu.be/PvGWZIBfwX4
実は他にも色々あるのですが、大人の事情で今回はここまで。
いろいろお話しはしましたが、根本はダイバー自身が「耳が抜けるようになりたい!」「もっとダイビングを楽しみたい!」と思うことが一番必要です。やる気がなければ絶対に進化はありません。
大川はダイビング好きなお客様を心の底からその手助けしたいと思っています。
本気で進化したい方はぜひ大川まで!
ファンダイビングを真剣にファンするダイバーになろう!伊豆,神奈川
ドルフィンアイズダイビングスクール、校長の大川です。
ダイビングの初心者Cカード(ライセンスと呼ぶ人もいます)はダイビング指導団体によって、スクーバダイバーとかオープンウォーターなど色んな呼び方があって、これからダイビングをはじめよう!と思っている人を悩ましています。ダイビング業界の悪い所だと思っています。
その辺りのぶっちゃけ話はまた追々別のブログとしてお話しするとして、Cカードを持っている人が参加するものの1つに今日お話しする「ファンダイビング」があります。
ファンダイビングとはその名の通り「ファン=楽しむ」ダイビングで、日本では道先案内人のガイドの後ろについて色々な生物や豪快な地形、水中景観などを見せてもらったりするダイビングの事で別名グループダイビングと言います。海外ではガイドを使わずダイバー2名で潜るバディダイビングも盛んにおこなわれて、これもファンダイビングとなります。
今回は、日本人に馴染み深いグループダイビングに限定してお話ししていきます。
先日、とある伊豆のダイビングポイントに潜りに行った時の話
見るからにファンダイビングに参加したと思われる女性ダイバーさんが担当するガイドさんに
「セッティングってどうやるんでしたっけ?すっかり忘れちゃいました~」
と言っていました。その器材は今年買ったと思われる新品に近い状態でこの女性ダイバーの所有物だと思います。
そのガイドさんは
「それは、こうして…ああして…こんなんで…」
「あ~そうでしたね~ありがとうございます~」
Cカードを持っている人ならこれって聞いたことのあるフレーズですし、至って普通な会話だと思いませんか?
でもこれっておかしい会話なんです。
ガイドさんはガイドが仕事であって、セッティング方法を教えるのはファンダイビングガイドの仕事ではなく、講習を担当するインストラクターの仕事なんです。またこれがレンタル器材であれば器材のタイプの違いから扱い方が分からず質問…と言う事はあると思うのですが、ご自分の器材であればセッティング方法は毎回同じですので覚えやすいハズです。インストラクターは講習でしっかり教えてたくさん練習させる事、受講者もしっかり真剣に習う姿勢がきちんとあればセッティングできていたハズです。双方に問題がありますね。
この女性ダイバーさん、ファンダイビングに参加してちゃんとファンできているのか少々心配になります。せっかくの休日をより楽しく充実したものにするために参加したであろうと思うのですが、セッティングすらままならないとなると、到底水中慣れしてるとは思えないので、水中でずっとドキドキばかり…浮上してどっと疲れが…なんてことになって結局「ファン」ではなくなってしまいそうな気がします。ファンダイビングは「基本的なスキルを習得し、ガイドや一緒に潜るダイバーさんに最低限迷惑をかけることがない」そんなダイバーさんが参加するものだと思います。そうでないダイバーさんに参加を許しているお店側にも問題があると思います。
ダイビングはとっても楽しいものです。
陸上では絶対得ることのできない経験を、毎回新しい発見をしながら、まるで冒険をしているようなものです。
見たことのない生物に出会い、地球が作ってくれた地形を堪能し、大自然の神秘を体いっぱいに感じることのできる素晴らしいアクティビティです。
しかし、ダイビングに関する事は何事も真剣にやらないと大きな痛手を伴います。
ファンダイビングであっても真剣にファンすることで、休日のダイビングが今まで以上に楽しくて安全で快適で素晴らしいものになるでしょう。
ドルフィンアイズダイビングスクールは本物のダイビングスクールを目指し、講習ではしっかりとたくさんの練習をしてもらえるようにしています。また、講習終了後も自信のないダイバーさんには追加授業も追加料金無料で開催しています。自分に自信のある、そして海を楽しめる本当のダイバーの育成をしています。
しかしながら、それには「受講生の真剣さ」が必要不可欠です。
「受講さえすれば必ずCカードがもらえる」とは思わないで下さいね。
インストラクターも超真剣に全力でぶつかりますので、受講生も真剣に取り組んで下さい。
その結果、究極のダイビング経験ができるダイバーになれますよ。
保証します。
また、
・Cカードを取得したものの全然潜ってない
・前回のダイビングから半年ほど空いてしまった
・ダイビングスキルを忘れてしまった
などに心当たりのある方はリフレッシュコース(当店ではアップデートコースと呼ばれています)に真剣に参加してみて下さい。その後のダイビングが非常に安全で超快適なものになるハズです。
https://youtu.be/viPrB5hxFQE
スキューバダイビングの魅力とスキルアップ(技術向上)の関係とは?~海の四季編~,藤沢市
ドルフィンアイズダイビングスクール、校長の大川です。
季節は冬から春に変わり始め、今年は桜も早く咲き始めましたね。ドルフィンアイズのある小田原も河津桜、おかめ桜と続いてソメイヨシノも5分~8分咲きといった感じです。
陸上にも春が訪れるように、海の中にも春が訪れます。
そう!ダイビングでは水中の四季を感じることができます。
日本の海はパラオやサイパンなど海外の有名どころの海と比べて四季の違いがハッキリわかりますが、伊豆や神奈川の海では更に激しい猛烈な四季を感じることができるのがスキューバダイビングの魅力の1つなのです。
伊豆神奈川の四季はどんなものなのか?
簡単に解説すると
~春~
水温が上がり始め、冬に育った海藻たちが子孫繁栄と言う1つ目の役目を終え、2つ目の役目に向かいます。それは食物連鎖の根っこ、植物プランクトンになる事です。海の中は多くの植物プランクトンで賑わい水の色を緑にします。残念ながら透明度は落ちますが、来るべき夏に魚たちが大きく成長するための舞台が完成するのです。自然が作る物には1つとして無駄なのもがないと感心させられますね。
ここで注意が必要なのが「中性浮力」、ただでさえ視界が悪いのに更に中性浮力ができていないダイバー達が砂を巻き上げて透明度を悪化させます。更には自分に自信のないダイバー、スキルに自信のないダイバーがその透明度にドキドキして海中を楽しむどころか、パニックダイバー予備軍となり周囲へ迷惑をかけることになります。ダイバーなら常に中性浮力を意識し、マスククリアをはじめとする基本スキルは毎年アップデートしていつでもできるよう準備しておくできでしょう。
~夏~
水温はさらに増し、活発になった魚たちが多くの捕食を始めます。
カンパチやイシダイなどの幼魚が産まれ、ダイバーについて泳いだりします。「俺の事、親と思っているのかな?」なんて錯覚に落ちながら、陸上の暑さを忘れて水中の快適さに酔いしれます。また「季節来遊漁」と言う生物たちが出現し始めます。沖縄など本来南の海に住んでいる生物たちが、黒潮と言う海の大きな海流(海中になる川の流れのようなもの、いつもほぼ同じ方向に流れている)に乗ってやってきます。誰が見てもこれ「ザ★南の魚」でしょ!と言わんばかりのフォルムでダイバーの目の前を泳いでいます。
この季節ダイビングを始めよう!と思う人が多く、Cカード(一般的にライセンスと呼ばれているもの)取得コースがたくさん開催されています。裏を返せばビギナー率が一番多い季節です。残念なことにCカード取得コースを雑に開催しているお店も多く、特に低価格で開催しているお店は年間にたくさんの講習生をこなすので、1人1人のケアが行き届かず、結果スキル不足、練習不足なのにもかかわらず「認定Cカード発行」となります。そんなダイバーがを作り出すお店も悪いですが、受講生側にも少しは問題があると思います。講習では命を預けるわけですから「この店は信用できるか?」「こんな値段でおかしくないか?」と考えるべきかと思います。担当するインストラクターと直に話をして安心できるお店で受講しましょう。
~秋~
伊豆神奈川の海では一般的にベストシーズンと呼ばれる季節です。
水温はまだまだ高く、透明度は上がり、季節来遊漁は大きく成長しダイバーを楽しませてくれます。カマスの大群やワラサやブリ等の回遊魚が餌を追っかけまわし、迫力のあるシーンが見れます。一方ウミウシ類も多く見れるようになります。ワイド(大きな魚たち)もマクロ(小さな生物たち)も両方ガッツリ楽しめ、更には陸上も快適、水中も快適、言う事ない季節と言っても良いでしょう。
夏にダイビングの魅力にハマったダイバーはそのまま経験を重ね、素晴らしい秋の海で更に経験を重ねます。経験はとても重要なものですが、時として悪いものにも変わります。ダイビング本数が10回を越えるこの頃、実はちょっとした危険が迫ってきます。
それは「慣れ」
最初はおっかなびっくりだったダイビングが少し慣れ、安全意識が少し薄れます。簡単なミスをするようになります。「自分はダイビングが出来るようになった」と少し錯覚する方もいます。簡単なミスは重大な事故へ繋がりかねません。インストラクターに「自分にはまだ何が足りないスキルは何か?」を聞いてみてください。明確な答えが返ってこないインストラクターは仕事放棄をしています。
~冬~
気温は下がり1ケタになることもしばしばのこの季節、実は水温は遅れて下がっていきます。12月の水温は18℃前後、気温と水温は完全に逆転します。大川個人的には12月がベストシーズンだと思っています。なぜか?それはウエットスーツでしか潜らないダイバーは消え、たくさんのダイバーでゴチャゴチャする感が全くなくなり落ち着きます。季節来遊漁は成長が止まりますが、動きも鈍くなる分ので写真撮影が簡単になります。透明度はサイコーMAXになってブルーな水がダイバーを包み込みます。キアンコウなど冬ならではの生物や深海魚が見られます。ホントこの季節を潜らないダイバーは損をしていると思いますね。
年間通じてほぼほぼドライスーツが重宝する伊豆神奈川の海ですが、この季節は更にドライスーツの恩恵を受けます。しかしながらドライスーツはウエットスーツより多くウエイトが必要だったり、スキルが伴わず「浮きやすい」と言う誤解を招きます。また教える技術のないインストラクターや、吹上が怖いインストラクターがたくさんのウエイト(オーバーウエイト)をお客様に付けさせ吹き上がるのを無理やり押さえつけている光景をよく目にします。その結果、中性浮力もままならず、ドライスーツの扱いが難しくなり、ドライスーツダイビングが嫌になると言う悪循環を招きます。一方お客様は適当過ぎるインナーをたくさん着た挙句「寒い寒い」を連発します。水中は甘くありません。快適に潜る為にはドライスーツテクニックをしっかり身に着け、どんなインナーが適しているかを考える必要がありますね。
https://youtu.be/LbpI_zOUXGE
今回は四季折々の海中の様子をお伝えするとともに、それと関連付けてダイバーとインストラクターの問題点を挙げてみました。
ダイビングは非常に楽しく、ダイバーにならなければ絶対に体験することのできない素晴らしい時間をくれます。
そして海は新しい発見の連続です。こんなエキサイティングな事ってありません。
しかし、潜っているその時間か素晴らしいものになるか?非常に残念な時間になるかはダイビングスキルによると言っても過言ではありません。
その重要性を再認識して、スキルに自信のある方も一度インストラクターに相談して下さい。
ドルフィンアイズはダイビングスクールとしてその点の手抜きは一切しません。
それではまた!
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